土地に残る生きた痕跡 Life log on the land

最近は古地図が気になっています。

先日もコチラの本を片手に東京大学のまわりをブラブラ散策してきました。

 

本文中では、江戸時代の街並みや暮らしぶりが

現存する坂にまつわるエピソードと共に紹介されており、

当時の情景を目に浮かべながら歩くのはとても楽しかったです。

 

一つ気づいたのは、

人間の生きた痕跡(ログ)は何かしらの形で土地に残るなぁ、ということです。

 

土地がそこにあるかぎり、昔の人がその坂を歩き、住処としてその地名を称し、

区割りに従って家を建て、Aという社寺を奉っていた、という事実は残ります。

 

それは研究者がフィールドワークを重ねてようやく発見できる小さな痕跡かもしれませんが、

歴史に名を残す偉業を成さずとも、自分の生きた痕跡は何かしらの形で残るんだな、とわかった瞬間、少しほっとしたのを覚えています。

 

ネットの世界ならこれがさらに顕著ですね。

今後は、逆に何でもログが残る時代になり、故人のことも「調べればすぐわかる」という時代になると思います。

なるたけ良いログを残し、手にとった人に良い影響を与えたいな、と思います。