田舎は珍スポット(良い意味で)

キャンプ行ったので、備忘録としてメモします。

■概要
都会の喧騒を離れ、自然の中で癒されたい…という事で
「日本一の星空」で有名な長野県阿智村「もみじ平キャンプ場」へ。

 

アウトドア経験ほぼ無しのメンバーだったが、ありがたい事に
今回のホスト役である”蛋白小僧®”ことフジ子くんが諸々準備してくれたお陰でスムーズに進行。

 

天候はあいにくの曇天で、肝心の星空は見えず。

星空は残念だったが、うまい飯と酒にありつく事ができ、まあまあ満足でした。

 

自然がテーマの旅だったが、
暗闇の森を歩くのは本当に怖くて、久しぶりに感覚が研ぎ澄まされた気がする。
長野は本当に山がちな所で、霧にけぶる山麓が連なるのを見ると「もののけ姫」の冒頭のシーンが脳裏に浮かぶ。

 

村といえば、中国の秘境「諸葛八卦村」を歩いた時が懐かしい。
こちらの常識が全く通用しない村人と対峙した時、僕は相手に狂気を感じた。
どうやら防衛反応として、相手に狂人のレッテルを貼ることで、人は感情を処理するらしい。

 

僕が珍スポットに求めるのは「緩やかな狂気」なんだけど、
「諸葛八卦村」では本気で身の危険を感じた点で、珍スポットの境界を体感するという
趣深い旅となった。

 

同じような恐怖は、手塚治虫奇子」や安部公房砂の女」でも感じた。

なぜか「諸葛八卦村」の話になったが、僕にとって田舎は珍スポットなんだと思う。
権力闘争でモメまくっている僻地の山村なんて面白すぎるし、夜這いの伝統、人柱の歴史が残る村も面白い。


理性的でいる事は疲れる事なのだ。

 

※僕は田んぼに囲まれたド田舎の出身で、田舎暮らしの良さや世知辛さが分かった上で書いてます。ただし、僕の地元が平地の田舎であるのに対し、山の田舎はまるで勝手が違うなと思いました。

※キャンプ道具類や食事などについて書こうと思いましたが、だるくなったのでまた今度。

中国の池波正太郎?金庸を読む(そして、ハマる)

台湾人の知り合いに「台湾で人気の小説って何?」と聞いたところ、

名前が上がったのが金庸

 

金庸 - Wikipedia

 

聞けば、男子なら中学〜高校で絶対に一度は夢中になった、アクション満載の作品が多いらしい。

 

一番オススメを教えてもらい、買ったのが「射雕英雄伝

 

    

 

宋の時代を舞台に、華麗な武闘劇と人情が織りなすドラマが魅力。

 

息つく暇もなくページを繰る手が止まらない・・・って、
この「中国の池波正太郎」感。ハンパない。

 

この小説で気に入っているのは、圧倒的な中二感。

ー主人公が謎の道士に導かれるまま教わった呼吸法が、実はなんと内功の奥義!そうとは知らず、2年間毎晩修行を欠かさず行った主人公。そんな彼にある日、刺客が迫る・・・みたいな話の繰り返しなんですが、これが最高。

素手で頭蓋に5本の穴を開ける暗黒の魔拳。ついた技名が「黒風双殺」って最高すぎる。

 

あとは計略で敵をハメ殺すシーンが多い所も気に入ってます。すごく中華的な感覚が伝わってきて、とてもいい。

 

 中華小説は余華の「兄弟」も読んだけど、こちらも面白かった。まだまだ、読むぞー。

 

結婚するかもしれない

同棲中の彼女に求婚されたので、というのは半分冗談で半分本当の話。

この人ならいいかなぁと思った理由は、ありのままの言葉でいうと「コイツと一緒にいた方が長生きするんだろうなぁ」と思ったから。

僕は切り替えが苦手なタイプで、一つの事に執着したり、過去の事にくよくよしたりする方だが、彼女はそんな事なくサラッと切り替えるタイプ。身のこなしが軽やかで早い。

同棲して早3年が経ちますが、彼女と生きていった方が色んな困難にも適応できるんだろうなぁと感じたし、実際に助けられた事も多々。逆に、きっと自分と同じような人間がパートナーだったらシンドイだろうなぁとも思う。

 

2015年に読んだ本のまとめ(途中経過)

昨年、2014年に読んだ本や映画について書いた。
http://oji-suguru.hatenadiary.jp/entry/2014/11/30/233423

このエントリーの中で2015年の豊富も書いたが、これがどれくらい達成されたか振り返る。

 

<昨年から読み終えた本>

  • アヘン王国潜入記
  • 冷血
  • 古地図で読み解く江戸東京地形の謎
  • 江戸と東京の坂➖決定版!古地図で”今昔”散策
  • テロルの決算
  • 刺青
  • 君主論

 

塩野七生の影響で到来したチェーザレ・ブームの勢いを借りて、マキャベリの「君主論」を読破。内容あんまり覚えてない。

「冷血」も勢いで読破。面白かったけど、長かった。大事なのは、「俺はカポーティを読んだ」っていう事実だと思う。

この中では、高野秀行「アヘン王国潜入記」がヒット。同作者の「幻獣ムベンベを追え」も読んでみたい。これ、題材が「コンゴ・ジャーニー」(後述)と同じなんだよね。

 

<2015年の抱負など> →達成度をコメント

パスカルは、なんとか年内中に着手したい。語学は中国語を再勉強中。

次は、2015年の途中経過を振り返る。

 

<2015年に新しく読み終えた本>

 

スゴ本の人を知ってから、外れが少なくなったかも。
面白かったのは、「人間は料理をする」「コンゴ・ジャーニー」「兄弟」の3つ。

壬生義士伝は、先輩に勧められて読んで、話は面白かったけど、浅田次郎の文体があんまり肌に合わなかった。

兄弟を書いたのは、いま中国で最も影響力のあるベストセラー作家、余華。
うまく言葉にできませんが、周到な計算の元に構成された作品なのかな、という印象。登場人物のキャラが立っているんだけど、みんな「いるよね、こういう人」っていうキャラばかり。大げさかもしれないけど、世の人間の営みをすべて、1冊の本で描き切ったような、そんな感じの本。

 

<読みさしの本>

  • ダンシング・ヴァニティ
  • 白痴
  • 自由論 
  • 論語 
  • 孫氏 
  • 枕草子 
  • 早わかり世界史
  • 死に至る病 
  • 道徳の系譜
  • ことばと文化
  • 火車
  • デザイン思想が世界を変える
  • ビジネス・クリエーション

 

年間50冊読むって言ったのに、まだ16冊か…。一度着手した13冊をまずは消化する。それからは、スゴ本の人のお勧めを参照しつつ、計画的に読もう。

ビブリオバトルは、今年はライブで観戦したいな〜。

 

 

 

 

 

所感_20151011

先週からの続き。
 
■料理
学生時代にインドと中国に長く滞在していた事があり、以来、カレーと中華は大好物だ。
インドにいた半年間、毎日カレーを食べ続けた事は密かな自慢である。外回りの仕事の時など、余裕があれば訪問先の近くにある美味しいカレー屋を訪れる。昨年からは自分でも料理をするようになり、週末は暇があればカレーを作っている。
 
料理に興味を持ったのは一冊の本(マイケル・ポーラン著 「人間は料理をする」)がきっかけで、「料理するとQOLあがるよ」という著者の言葉を真に受けてやってみたところ、案外調子がよく、そのまま継続して今に至る。
「週末に時間をかけて料理をする」というライフスタイル、憧れませんか。
 
この本の著者、自家製の天然酵母でパンを種から完全手作りする、などかなり凝った料理にもチャレンジしており、その悪戦苦闘っぷりが面白い。彼の師匠にあたる人物に至っては「ドライイーストは甘え」などと言い切るあたり、相当クレイジーだ。
 
最近、中華も自分で作ってみたくなり、先日はじめて元を使わない麻婆豆腐に挑戦した。山ほどの油を大量投入した挙句に、自家製麻婆豆腐の生成に成功した。味は、まあまあ。しかしぶっちゃけ、市販の素に花山椒を加えるだけで、それっぽくなる気もするが。
麻婆豆腐の液状成分ってあれ、ほとんど油だったのか・・・。
 
 
■映画
月1〜2本のペースで映画を見ており、都内のミニシアターによく通っている。ここ1年でよかったのは「ニンフォマニアック」「トライブ」「マッドマックス」、一番は「トゥーマスト」です。
 
「トゥーマスト」は反政府ゲリラ組織の元メンバーだった男が、ギターを手に取り、音楽を通じてたたかう様子を描いたドキュメンタリー。銃をギターに持ち替え、暴力ではなく音楽で抗議のメッセージを叩きつける。
歌詞は政治的な内容満載なのに、音楽が超カッコイイからすげー”乗れる”。たぶん俺、ライブで彼らの演奏を聞いたらすぐ”トゥーマスト”のシンパになっちゃうんだろうなぁ、って思いながら観てた。あらためて、音楽のもつパワーは凄いと感じた次第。
 
しかし、純粋に音楽がカッコイイ。バンドリーダーのムーア曰く「ロック+トゥアレグ族の伝統音楽」のミックスだと言う。今まで聞いたことない音楽に、一発でファンになった。
 
 
 
 

所感_20151004 (追記:就職後におきた意識の変化、が相応しい)

■要領よくなりたい

就職してから、時間に対する意識が最も大きく変わった。
時間あたりの生産性を最大化すれば、仕事も短時間で成果が出るし、節約した時間を睡眠や遊ぶ時間、家族と過ごす時間にあてられるじゃん、という事実に気付いた。
要領よくなりたいと思いながら、せかせか過ごす毎日。

根がのんびりした性格で、前は、急ぐことも急かしてくるやつも大嫌いだったのに。

 

■創造すること

マイペースな人間には価値の創造ができない、と実感したのも就職後だ。
時間あたりの生産性が低いのだから、当然だろう。

話はそれるが、私はニーチェの”ツァラトゥストラ”に、恥ずかしい話、人生観の結構な部分において影響を受けている。ここで「創造は、それ自体が人生の目的となりうる」という一節(詳細の表現わすれた)を読んでから、自分も価値の創造ができる人間になろうと決意したものだ。

ニーチェは、創造=芸術的創作という文脈で論じているが、私は経済的な価値創造も含めて創造だと考える。しかしこれ、どちらかというと、ヴェーバーが唱える「プロテスタンティズムの倫理」に近い考え方のような・・・。

 

■休息をとること

休息の必要性を感じたのも就職後。1年目から結構ハードに仕事してましたが、体がついていかず。1年間に4回風邪ひいたし(その前年はゼロ)、ストレスと疲労で蕁麻疹もでるし、角膜炎や水虫にも罹患するという有様でした。
何より、体調が悪いと仕事が楽しくなくなる、という重大な事実に気づき(今更かよ)、体調管理を軽視しないようになった。

 

続きはまた明日以降。書きたいこと溜まってるし。

 

2014年に読んだ本と映画まとめ

2014年もあと1ヶ月。

今年読んだ本・観た映画の棚卸しです。

何かの参考になれば幸いです。

 

<読んだ本>

 

全部で16冊。内訳としては下記の通り。

・小説 12冊

・教養 2冊

・実用書 2冊

 

う~ん。法律の勉強ができていないな。

一日の中で読書に使える時間が平日30分と休日はMAX10時間。

疲れている時に難しい本は読みたくないので、小説が多くなった。

 

個人的にツァラトゥストラを読みきったことが嬉しい。

二年がかりでちょこちょこ読み進め、今年の夏にやっと読了。

内容を説明しろと言われたら理解度がバレてしまうが、読んだ事実が大事よね。

 

面白かったのは村上春樹半沢直樹シリーズ

村上春樹は一部で酷評されてるから、読むのためらってたけど、読んでみたら面白いじゃないか。

半沢直樹は通勤中・食事中も貪るように読んでた。

 

ハルヒシリーズは読むのがしんどくなってきたので、多分今後は買わないと思う。

次は西尾維新に手を出そうかと思っている。なれるSEシリーズは継続予定。

 

<読みさしの本>

  • アヘン王国潜入記
  • ダンシング・ヴァニティ
  • 白痴
  • 冷血
  • テロルの決算
  • 自由論
  • 論語
  • 孫氏
  • 古地図で読み解く江戸東京地形の謎
  • 江戸と東京の坂➖決定版!古地図で”今昔”散策
  • 枕草子
  • 早わかり世界史
  • 死に至る病
  • 道徳の系譜
  • 刺青
  • 君主論

 

筒井康隆のダンシング・ヴァニティは途中で読むのつらくなってギブアップ。

昨年からのカポーティ塩野七生ブームは一段落。

古地図関連はちゃんと読みきりたい。古地図片手に街歩きするオフ会に参加したいんだよなー。

 

<漫画>

 

家畜人ヤプーやっと読めた。

あと、飯モノ漫画が面白い。久住先生の本は引き続きチェックする。

 

<映画>

 

愛のむきだしが最高だった。

バルフィ!はストーリーに共感出来ずに微妙な気持ちに。

インド映画を年1~2回に劇場で観る流れは今後も継続したい。

来年は中国・台湾映画も追加してこうと思う。

 

<2015年の抱負など>

読みたい本のタイトルとジャンルをあげる。

 

うまく時間を見つけてやりくりしたい。

来年は年間50冊が目標!